この国際対応型日本語入力システム は、従来の仮名漢字変換式日本語入力システムに多言語入出力モード(MLモードと呼ぶ)を追加したもので、Windows 7 Windows Vista 上で動作します。

 

1 機能

従来の仮名漢字変換式日本語入力機能と、新しく追加したMLモードの機能に分かれています。

 また、従来の仮名漢字変換を行った後に、カナML変換を行うこともできます。二文節以上の文字列の一括変換の場合は、次表のように使い分けできます。

 

二文節以上の文字列の一括変換の例

機能

説明

仮名モード変換

従来システムと同じ仮名漢字変換を行う。

仮名モード変換

   +

カナML変換

従来のシステムと同じ要領で仮名漢字変換を行い、次に、カタカナ語の部分のみを、英語またはその他の言語の用語に変換する。

入力例:

けいえいこんさるたんと  (入力)

経営コンサルタント    (仮名モード変換)

経営 consultant           (カナML変換)

MLモード変換

(1)複数のカタカナ語または英単語の変換

複数のカタカナ語または英単語を、まとめて、英語またはその他の言語の用語に変換する。

入力例:

こんぴゅたあぷりけーしょんしすてむ (入力)

computer application system         MLモード変換)

(英語からカタカナ語への変換も同様にできます。)

 

(2)カタカナ語変換を漢字変換より優先する

この変換でも仮名漢字変換は行うが、仮名漢字変換より、カタカナ語やアルファベットへの変換を優先させる。下記の例では、「けいえい」は、「経営」ではなく、「K A」に変換される。

入力例:

けいえいこんさるたんとのやまもと  (入力)

K A consultantの山本              MLモード変換)

 

(3)外部文字列読み込み後の変換

画面上の他の応用ソフトの文字列を自動読み込み後、変換キーを押すと、漢字はそのままで、カタカナ語を、英語またはその他の言語の用語に変換する。

入力例:

編集ソフトウェア  (画面上の文字列)

編集 software        (自動読み込み後、変換キーを押す)

 

 上記のように、二文節以上の文字列の変換の場合は、文字列検索方式も完全一致検索方式のみしか使えません。しかし、単語の場合は、部分一致検索方式も使えるため、幅広い使用法が可能となります。MLモードでは、仮名、英語またはローマ字で入力し、カタカナ語、ローマ字は英語に変換し、逆に、英語はカタカナ語に変換します。また、出力言語スイッチを希望する言語に設定すれば、カタカナ語、ローマ字および英語ともに、英語以外の言語に変換することもできます。カタカナ語、ローマ字および英語の変換がおこなわれない部分については、仮名漢字変換が行われます。

MLモードは、新しいモードなので、エディターやノートなど、入力制御機能のみを持つソフトでは問題なく動作しますが、応用ソフト側が独自の画面表示機能を持つ場合は、本システム側から指示してもMLモードで背景色を変えたりすることはできません。詳細は、3項の 動作環境の項をお読みください。

 

2 特長

  国際対応型日本語入力システムは、次の特長を持っています。

  従来の仮名漢字変換式の日本語入力システムの機能はそのまま継承し、従来製品とほぼ同じ性能を持っています。ただし、ソフトウェア自体は新しく開発したもので、辞書類は既存の製品との互換性はありません。

  カタカナ語の語源の発音を聞くことができる

文字列の入力後、変換直後、候補ウインドウ表示中、出力確認中のどの過程においても、カタカナ語の語源の発音を聞ける状態にしてあります。また、画面上の他の応用ソフトから文字列を読み込む場合も同様に、語源の英語の発音を聞くことができます。

  カタカナ語の語源の意味を知ることができる

カタカナ語は、その語源(主として英語)の綴りとその意味を簡単に知ることができます。MLモード用データベースには、英語以外の言語の用語も登録できますので、英語以外の用語でも表示できます。

  仮名、英語入力のほかにローマ字入力が可能

ローマ字入力は、日英翻訳や英語学習に役立ちます。文字列をローマ字で入力して、矢印キーを押すと、それぞれ、英語の発音が出ます。例えば、アルファベットの“a”〜“z”、数字の“1”〜“11”や“aka”、“ao”、“shiro”、“kuro”、“kiiro”、“midori”、“saru”、“tora”、“zou”、“kirin”と入力し、矢印キーを押すと英語の発音が出ます。さらに、変換キーを押すと、英語の綴りや英語の意味が出てきます。“haru”“natsu”“aki”“fuyu”なども同様に、矢印キーを押せば英語の発音が出て、変換キーを押せば、“spring”“summer”“autumn”“winter”に変換されます。他の言語も登録しておけば、英語と同様なことができます。

  読みにくい漢字はデータベースに登録できる

漢字用のデータベースがあり、それに、読みにくい漢字の読み、意味および文字コードを登録しておくことができます。そうすれば、例えば、画面上の他の応用ソフトの文字列に読みのわからない漢字がある場合、自動読み込みにして、その漢字を読み込み、変換キーを押すと、漢字の読み、意味および文字コードを表示できます。漢字用データベースに登録されていない漢字、例えば中国語の漢字でも、その文字コードだけは表示できます。文字コードは、ユニコードの番号を16進表示で表したものです。

 

                   従来システムと本システムの性能比較表

 

入力

文字列変換

出力

モード

文字種

形態

外来語

従来システム

仮名

キー入力

仮名(*1)

 

英語の発音なし

仮名漢字変換

 

 

英語の発音なし

仮名交じり漢字

カタカナ語

英語(*2)

 

英語の発音なし

直接

キー入力

英数記号・符号

 

英語の発音なし

なし

英字、数字、記号、符号

 

本システム

仮名

キー入力

仮名(*1)

仮名漢字変換

 

英語の発音なし

仮名交じり漢字

カタカナ語

 

英語の発音なし

カナML変換

 

 

 

英語または他の言語の発音が可能

仮名交じり漢字

カタカナ語を英語または他の言語に変換

 

英語または他の言語の発音が可能

ML

キー入力

仮名(*1)

英語、

ローマ字

英数記号・符号入力文字列の英語または他の言語の発音が可能

MLモード変換

 

 

 

英語または他の言語の発音が可能

仮名交じり漢字

英字、数字、記号、符号

英語または他の言語に変換可能

 

 

 

英語または他の言語の発音が可能

外部入力

仮名交じり漢字

 

読込み文字列の英語の発音が可能

MLモード変換

漢字の読み

英語または他の言語の発音が可能

仮名交じり漢字(英字、数字、記号、符号も含む)

英語または他の言語に変換可能

 

英語または他の言語の発音が可能

(*1) キー入力用機器がキーボードである場合、英字キーを使って、ローマ字仮名変換する場合と、直接、仮名キーを使う場合がある。

(*2) 候補ウインドウで、英語を選択すれば、英語の出力が出るシステムもある。


3 動作環境

本システムのMLモードの機能は、新しい機能ですので、下表のように、応用ソフト側が独自の画面表示制御機能を持つ場合は動作しません。例えば、MLモードで背景色を変えようとしても、応用ソフト側がその機能を持っている限り、本システム側で変えることはできません。しかし、これは、本質的にできないのではなく、認知されていないためにできないものです。今後、応用ソフト側で対応していただけるものと確信しています。

 

                                          本システムの動作状況

応用ソフト

応用ソフト側の設定条件

応用ソフト側の画面表示制御

MLモードの動作状況

エディター

 

なし

OK

ノート

 

なし

OK

マイクロソフトワード

挿入モードオン

(標準設定)

あり

MLモード動作不完全。仮名モードでも、内部のIMEが作動するので、本システムの動作は不完全になる。

挿入モードオフ

なし

OK(ただし、ワードが最適化している挿入モードをオフにするため、改行などの動作が不完全になる。)

OpenOffice.org

Writer

 

あり

MLモード動作不完全。

カナML変換および仮名モード動作OK

 

「ダウンロード」
AlkaIME2.2R04.zip 2010/12/20

ご注意:
・国際対応型日本語入力システムおよびそれに含まれる新機能は、当社が企画、開発、設計したものです。全部、または部分的な流用もできません。
・Windows および Windows Vista は、米国マイクロソフト社の登録商標です。


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